肥毒の解消方法の模索

 

自然栽培に出会ってからいつも考えているのは、土の事です。

土を中心に大きな目で見ようと天体の影響などを追いかけてきました。

並行して「土とは?」ということも考えてきていたのですが、昨年から上を見ていたのを下に向けることにしました。足元を見るということは、まず考えることが肥毒の事です。

「すべての原因は肥毒に集約する」ということを常に頭に置き、どう目の前の土に向かうかを以前から考えてきました。

そして行きついたのは土の生成理論。

「土って何だ?」って言われて即座に答えることが出るでしょうか?

簡単にいえば、岩石の風化したものと自然界の循環で出来てきた有機物が混じりあい、行き着いたものであります。

それは研究されていて、土壌学として存在しています。

しかしそれを本当に化学的に説明できるものに今まで出会っていませんでした。

 

今出あうことができた、それが「土壌生成理論」です。

内水 護氏による理論で内水理論ともいわれます。

著書「土の心 土の文化」(漫画社刊―絶版により手に入らない)以下抜粋

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1)基本反応1  有機物(水溶状有機物ならびに含水性有機混合物)は、フェノールまたは/およびフェノール露出基のある化合物を含む微生物代謝産物を添加されることにより、急速に結合、粒子化、凝集、縮合、重合し、巨大分子化・塊状産物化する。
フェノール露出基のある化合物には、当然のことながら、フェノール露出基のある酸化酵素も含まれる。また、この基本反応1による生成物が有機性水溶液中で生成される土壌性汚泥であり、また発酵飼肥料である。

2)基本反応2  前記反応に際し、活性化された珪酸分を多量に含む物質が適量に添加されれば、腐植化のための重縮合反応を惹起する。
基本反応2は、土壌の生成反応である。また、活性化された珪酸分を多量に含む物質とは、地殻の平均組成ないしはそれに近い組成を有する物質であって、かつ、エネルギー的に不安定な状態にある珪酸塩をいう。したがって、天然物、合成物を問わず、安山岩質ないしは流紋岩質のガラス状固形物が好ましい。

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これが理論の基礎です。

この理論から導き出した方法により、肥毒が解消するであろうことが推測されます。

この理論には土と水と土壌菌に鉱物の関わりまでを説いてあります。

 

実はこの理論を用いることにより、さまざまな事が出来ることがわかってきましたが、

私は土の清浄化に、肥毒を除去することにのみポイントを絞りました。

 

それを実現してくれるものが腐植前駆物質水溶液です。

腐植という言葉は最近では良く聞くようになりましたが、なんだよ?から始まります。

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腐植とは?フェノールとは?

土壌有機物と同じ意味で用いられることもあるが、とくに土壌中で動植物遺体が土壌生物によって分解・再合成された暗色無定形(コロイド状)の高分子化合物(腐植物質)をさすことが多い。腐植は機能的な面からは、栄養腐植(土壌微生物に分解されやすく養分供給源となる)と、耐久腐植(土壌微生物に分解されにくく土壌の物理性を良好に保つとともに陽イオンを保持する)に大別される。化学的(溶解性)な面から腐植酸、フルボ酸などにも分けられる。

 腐植の役割としては、栄養腐植による作物や土壌微生物への養分供給、耐久腐植による団粒の形成、腐植酸によるCEC(塩基置換容量、陽イオン交換容量ともいう)や緩衝能の増大、フルボ酸による鉄・アルミニウムのキレート化など、じつに多岐にわたり、作物の生育に適した土をつくっていくうえで、きわめて重要なものである。土壌中の腐植を維持・増加させるためには、有機物の施用や緑肥作物の導入などが有効である。

 なお、最近では有機物を多用している畑で、肥料の効きが悪いという現象がみられている。そんな畑では、土壌微生物の活性を高める必要がありそうだ

フェノール(phenolbenzenol)は、水彩絵具のような特有の薬品臭を持つ有機化合物である。芳香族化合物のひとつで、常温では白色の結晶ベンゼン水素原子の一つがヒドロキシル基に置換した構造を持つ。和名は石炭酸(せきたんさん)。広義には、芳香環水素原子をヒドロキシ基で置換した化合物全般を指す。これらについてはフェノール類を参照のことPhenol2.svg Phenol-3D-balls.png

ルーラル電子図書館より抜粋

腐植について

地表に広く分布し、多くの作用を指摘されてきた"腐植"は、その機能の原理がほとんど不明であったため、資源としての活用がわずかな分野でなされてきたにしかすぎません。例えばある地方の"腐植"は神経痛に効果があるとか、また別の地方の"腐植"は動植物の生育を促進する、などでしたが、"腐植"一般がそのような効果を示さないために、ほとんどが未利用のまま放置されてきました。

しかしながら、腐植物質学会などでも"腐植"が多機能であることは多くの研究者が認めていますし、腐植の構造や組成が複雑なため研究の歴史も浅く、今でも調査研究が続けられています。



有機物の腐植への変化

@有機物の腐植に変化する過程物質を"腐植"から抽出すると、これらの抽出物質は上記"腐植"の機能とされる諸効果を顕著に示します。私たちはこの物質を"腐植前駆物質"と呼んでいます。

 

Aところが、有機物がフルボ酸・フミン酸にいたる変化経路をたどった安定的最終産物で珪酸等の無機物を含有した複合物質は"腐植"の機能とされる薬効を全く示しません。

 

http://www15.ocn.ne.jp/~microbe/images/image1.gif

このことから腐植前駆物質が開発されました。

この腐植前駆物質は保健所の検査で「食材」との分類判定にされました。

これから、つい最近有効成分を抽出した腐植前駆物質水溶液が開発されました。

この水溶液には有機物濃度が1.8%です。

大腸菌が全く含まれないので、腐ることがなく保存性に優れています。

腐植前駆物質水溶液は保健所の検査で「清涼飲料水」との分類判定にされました。

 

腐植前駆物質水溶液の特性および作用

@活性物質の集合体である  有機質の腐植化促進、共棲菌・動植物への成長促進作用         
A環境阻害物質の固定化・不活化作用  阻害物質のイオン化とキレート構造への取り込み       
Bある種の偏性嫌気性細菌並びにヴィールス等に対する抑制・滅菌効果  きっ抗菌等の抑制・滅菌作用
C細胞膜等の生体膜に対する透過・浸透性に優れている  電位差保持作用、遺伝子保護(フリーラジカル消去能)作用など

 

腐植前駆物質水溶液の活用

1.土壌中に生息する微生物の活性化、つまり生物性の改善を図ります。

土壌の性質を見るときに、化学性、物理性、生物性に分けられますが、生物性が改善されなければ化学性も物理性も改善されません。

基本的に光合成機能を有する植物(農産物)には有機質(堆肥など)の施用は不要です。

有機質の必要性は土壌中に生息する微生物のためです。

土壌微生物は有機質を栄養源、エネルギー源とすることで多種多様に増殖していくのです。

2.土壌微生物が活性化すると土壌中の有機物を保存するために腐植化が進行します。

これが物理性の改善です。有機物が腐植化することで土壌が電荷を帯び、団粒化が進行します。

これをキレート構造による団粒化と言います。

3.キレート構造の発達と同時にキレート内に無機イオン性物質が取り込まれます。

これが化学性の改善であり、土壌の質が向上します。

(参考資料)

キレート

化学においてキレート (chelate) とは、複数の配位座を持つ配位子による金属イオンへの結合(配位)をいう。このようにしてできている錯体をキレート錯体と呼ぶ。キレート錯体は配位子が複数の配位座を持っているために、配位している物質から分離しにくい。これをキレート効果といい、キレート錯体でない錯体に対し1010乗倍といったオーダーで[要出典]配位の平衡定数の値が向上する。原子立体構造によって生じた隙間に金属を挟む姿から、ギリシャ語の「蟹の爪」に由来する。

錯体

錯体(さくたい、complex)もしくは錯塩(さくえん、complex salt)とは、配位結合水素結合によって形成された分子性化合物の総称である。狭義には、金属原子を中心として、周囲に配位子が結合した構造を持つ化合物(金属錯体)を指す。ヘモグロビンクロロフィルなど生理的に重要な金属キレート化合物も錯体である。また、中心金属の酸化数と配位子の電荷が打ち消しあっていないイオン性の錯体は錯イオンと呼ばれる。金属錯体は、有機化合物・無機化合物のどちらとも異なる多くの特徴的性質を示すため、現在でも非常にさかんな研究が行われている物質群である。ウェキペデイアより引用

肥毒とは何か

サンプルが無いのですが、検査された資料では金属由来の通常微量要素と呼ばれるものが検出されたとの報告を受けています。農地という条件から、肥料などから推察されるのは不活性塩基物の集合体と、石灰による岩盤生成ではないかと考えています。

 

・消石灰(使用しない事)・・・「 生石灰+水 CaO+H2O=Ca(OH)2消石灰 」
      使用しない理由・・・土が固くなる。結果として圃場で起こす化学反応
白壁(漆喰)を作る 消石灰+麻糸くず+布海苔+赤土 

 圃場では(消石灰+切藁+粘土)で同じ状態


モルタルを作る   消石灰+砂+空気中のCO2
圃場では      消石灰+硫安=硫酸カルシウムとアンモニアの肥料としての効果     を期待しているようであるが、実際には消石灰+有機物(切藁など)+土壌(粘土質)の漆喰と同等の工程と成り地下50p位の処に石灰質の岩盤層となっている事が多い。

有機圃場では大量の有機物を入れてあって、逆に見つけにくくなっている。

 

 

この肥毒に対し腐植前駆物質水溶液の特性および作用により、不活性塩基物は分解されキレート取り込みが行われる。

有機物に対しては腐植化を進め、さらに分解キレートに取り込まれる。

上記作用により肥毒の解消につながる。

簡易実験

左は動物性植物性混合液肥、これに腐植前駆物質水溶液を入れると数分で基本反応1が起こり

分離してしまった。

自然界では反応するスピードが速いため、たとえ肥毒といえども分解してしまうのだそう。

 

実際の圃場にてどういう結果がでてくるのかは、いくつもの現場にて検証すべきである。

いろいろな条件の違うところで繰り返しやってみて、取り扱いのルールを作っていくべきだろう。

自然栽培移行前の準備段階として扱うにはいい方法だと思われる。

自然栽培の圃場での扱いはより自然に近いためさらに効果が出てくるということである。

はたして、そんなに簡単に肥毒は解消できるものだろうか?

もし本当にそれが可能となれば、移行期間の短縮になり、爆発的な変化が起きるのではないだろうか?多くのサンプルの収集により効果の集積をはかれば、より精度の高い利用の仕方が見えてくる。

今年この試験を行うことにしているのだが、あまりの衝撃に結果を待たずに公開した。

意見を求めるも試さなければわからないのだが、今の時点での意見を頂きたい。

特に気になるのが、自然栽培との整合性である。

自然以外に何物にも頼らないという思いと、いつ解消できるかわからない肥毒とのはざまで悩んだのだが、情報を共有することでいい方向が見えるのならばと思った次第である。

抽出は竹などの自然有機物からによる。

 

一回の施行によりその循環が出来上がるので、使い続けるというものではない。

ただその効果のほどにより数回の仕様は致し方ないのかもしれないが、循環さえ出来上がればいいのであって、依存するということにはならないものと思っている。

 

 

現在聞き及んでいる結果

土が柔らかくなり、緩衝作用が高くなり、保水が高く、水はけが良くなり、黒褐色化する。

キレートに取り込まれた成分はイオン化されており、いつでも出し入れ可能な肥料分となる。

腐植前駆物質水溶液の施用

腐植前駆物質水溶液を2万倍に薄めたものを圃場に蒔くだけで良い。

およそ2週間ほどで土の団粒化が促進され、肥毒が解消される。

土壌微生物が活性化されるので、人的にマイナスの手が入らない限り自然の循環の状態が維持される。効果の判断基準は大腸菌の有無でできる。

自然の循環に向かうための起爆剤として考えることができる。

誰にでも再現できる方法として確立するための検証事例が必要である

 

他の関連資料

水道水に微量の腐植前駆物質水溶液を入れそのまま魚を育て半年後の状態。

この水は土壌菌の働きにより、時間経過で綺麗になっている。

自然の水と同じ環境で大腸菌がいないので病気にならず元気に育っている。

大量のフンだけを除くようにしてあるだけだそうです。

 

卵を割って皿に置いたままにしても腐らないで干からびていく。

何のことかと思いきや、そんなことができるのか?

腐植前駆物質水溶液を少し含ませた水を、鶏に飲ませているだけでこの卵ができるのだそうです。動物性物質による腐敗実験ではないか!

 

昨年米作りに利用された農家さんでは2割もの収量増だったそうです。

長年苦労された木村秋則さんの奇跡のリンゴは1年で出来るそうです。

(これが衝撃でした)

ようするに、耐酸化能がどれだけあるか?基準はそこにあるそうです。

タイでこれを利用した肥料工場が稼働しており、さらに水の浄化にも国を挙げての依頼がきているのだという。

腐植前駆物質水溶液の開発先に関しては、今後みなさんが必要と思われるのならば公開しますし、もっと情報が欲しいと言うならば公開説明会をやっていただけるとの了解も得ています。

内容をよく理解しないままにおかしな方向にいかないために、今回は開発先を伏せることにしました。

私は今後の自然栽培に必要な技術ではないかと思い、紹介しました。

 

土壌生成(内水)理論 (内水 護著 −ルビコンの河を渡らないために− 「土の心 土の文化」 漫画社刊)より抜粋

1)基本反応1  有機物(水溶状有機物ならびに含水性有機混合物)は、フェノールまたは/およびフェノール露出基のある化合物を含む微生物代謝産物を添加されることにより、急速に結合、粒子化、凝集、縮合、重合し、巨大分子化・塊状産物化する。
フェノール露出基のある化合物には、当然のことながら、フェノール露出基のある酸化酵素も含まれる。また、この基本反応1による生成物が有機性水溶液中で生成される土壌性汚泥であり、また発酵飼肥料である。

2)基本反応2  前記反応に際し、活性化された珪酸分を多量に含む物質が適量に添加されれば、腐植化のための重縮合反応を惹起する。
基本反応2は、土壌の生成反応である。また、活性化された珪酸分を多量に含む物質とは、地殻の平均組成ないしはそれに近い組成を有する物質であって、かつ、エネルギー的に不安定な状態にある珪酸塩をいう。したがって、天然物、合成物を問わず、安山岩質ないしは流紋岩質のガラス状固形物が好ましい。

3)反応生成物(基本反応1,2)はキレート構造を有し緩衝作用を示す。
土壌菌群がよりフェノール系の生きざまを発現した場合、反応生成物は、よりキレート構造の発達したそれとなる。キレート構造とは、粘土鉱物からでた用語であり、模式的には馬蹄形の内側に、+-、の電荷が存在する構造を指す。したがって、反応生成物にキレート構造が発達することにより、イオン性物質のコントロールが可能となるほか、キレートによる緩衝作用が機能することとなる。

4)微生物は、土壌微生物とその外敵とに分かれる。
土壌微生物とは、土壌の生成に関与する微生物の総体を意味する。そして、土壌微生物は、総体としての土壌菌群を包含するものである。本来の生きざまを発現した土壌微生物にとっては、土壌の生成に関与しえない微生物は、すべて外敵としての存在でしかありえない。表現をかえれば、本来の生きざまを発現した土壌微生物は、土壌の生成に関与しえない微生物とは、共存しえないこととなる。

5)微生物にとって、自己以外は全て外敵である。
ここでいう自己とは、個体としての自己、種属としての自己、群体としての自己、を意味する。したがって、土壌生成に関与する生きざま(フェノール系)を発現した土壌菌群にとっては、土壌菌群以外の微生物、例えば大腸菌、腐敗菌、病原菌は全て外敵ということになる。

6)代謝産物(分泌物)が、自己に対する成長促進作用、外敵に対する抗菌作用を有する。
共棲関係にある()生物を含めた自己であって、かつ土壌生成に関与する生きざま(フェノール系)を発現した土壌菌群総体としての自己から産出される代謝産物は、土壌生成に関与する微生物以外の微生物に対して、抗菌作用を示す。また同時に、該代謝産物は、自己に対する成長促進作用を発現する。

7)微生物は環境の変化に応じて、生きざまを変える生物である。
高等生物と異なり、単細胞生物である細菌類にとっては、外敵環境変化に応じて自己の生きざま(代謝機能)を変化させるより、長期的に生きのびるすべを持たない。つまり、微生物はひとつの環境条件に対して、ひとつの生きざまで対応することによってのみ、長期的な存続を保障されるのである。

8)土壌菌群を個体ならびに種属としてではなく、群体としてとらえる。
土壌微生物のうち種として同定されたものは、百分の一にも満たない。顕微鏡サイズ以下の土壌微生物をも考慮にいれると、全く未知である、といっても過言ではない。したがって、顕微鏡サイズ以下の微生物をも含めて、群体として取り扱うよりないこととなる。つまり、顕微鏡サイズ以下の微生物を解析するには、何らかのエネルギー投入が不可欠であり、微生物はその結果、該エネルギーレベルでの生きざまに移行してしまうからである。

9)好気性細菌(通性嫌気性細菌を含む)とは、分子内酸素ないしは遊離酸素の供給を受ければ、棲息可能な微生物である。
細菌類の発祥環境(約30億年前)には、遊離酸素は存在しなかった。したがって、好気性細菌にとっての本来の棲息環境とは、偏性嫌気性細菌との共棲関係の中で、分子内酸素の供給を受けられる環境である。

10)土壌菌群が外敵環境変化に応じて、フェノール系非フェノール系の代謝機能を発現する。
フェノール系代謝作用とは、土壌菌群が土壌の生成に関与しうる生きざまを発現する場合のそれであり、非フェノール系代謝作用とは、土壌菌群が土壌の生成に関与しえない生きざまを発現する場合のそれである。したがって、フェノール系代謝機能を発現した土壌菌群は、雑菌類とは共棲しえない。一方、非フェノール系代謝機能を発現した土壌菌群は、雑菌類と共棲することとなる。物質面からいえば、フェノール露出基のある化合物が代謝産物中に含まれるか否かでフェノール系、非フェノール系に区分される。しかしながら、フェノール系、非フェノール系といっても、両者の関係は連続したものであり、また、純粋にフェノール系であるとか、非フェノール系であるとか、という状態では天然には存在しえない。つまり両者の関係を、より正確に表現するなら、よりフェノール系であるか、より非フェノール系であるか、ということにならざるをえない。

11)土壌菌群にとっての本来の生きざまは、フェノール系のそれである。
土壌菌群の発祥環境には、遊離酸素は存在しなかった。そのような環境条件の中で、偏性嫌気性細菌類が発祥し、該細菌類が好気性細菌類と遊離酸素の存在しない条件下でペアを組むことにより、偏性嫌気性細菌類の存続も保障されたのである。一方、生物にとっては、該生物の発祥環境が本来の棲息環境であり、その本来の棲息環境で発現する生きざまが、本来的なそれである。その意味において、また土壌菌群の定義からして、土壌菌群にとっての本来的な生きざまは、土壌生成に関与しうる生きざま、つまりフェノール系のそれ、ということにならざるを得ない。