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自然農場化への取り組み5
2007.3.19(月)

3年目の肥毒層検査

熊本県菊池市丸畑

ここは7年ほど前に基盤整理がありそれほど使っていないので、
高橋 博 さんさん曰く
「地表から20〜50cmくらいに肥毒の層が存在する」
は無いと思ってましたが

一昨年(2005)肥毒検査したら8cm程の肥毒層が存在しました。
昨年(2006)肥毒検査したら1〜2cm程の肥毒層が存在しました。
そして今年はどうなっていたのか?。



昨年から1年間の状況

昨年の3月20日には麦が生長する段階であった。
その後麦は生長し肥毒を吸い上げてくれたものと推測。

その後薄くトラクターで鋤いて
調整のために大豆を作付けし収穫。

麦と大豆が残した根穴を壊したくなかったために
薄くしか鋤かなかった。



そして今日3月19日
気温12度
天候くもり

どうなったか?



 

なんだか寒いくらいの天候で気温は12度曇り
昨年は14度で晴れ、一昨年は19度で晴れ
比較にはちょっと条件が違うので迷ったけど、決行です。











一気に調べてみたんですが
感じたのはなんだか土が固いような・・・・
場所は昨年と一昨年とも少し違う場所なので単純比較はできないですが、
大きな発見は気温によって土の温度も変化するということ。

しかし気温と地中の温度差は3度ほどだということ

表面が12度なのに5cmでは3度も違う9度にも驚いた。


昨年の肥毒層は地表から18cmだったのに
今年は地表から10cmであったこと。


昨年と今年の違いは温度の低下のスピード
温度差も2・5度から1.5度になっていて
その下がるスピードが格段に遅かったこと。


昨年との類似点は
耕起した面にそって肥毒層らしきものがあること。
昨年もほぼピンポイントでしか確認できなかったが
今年もピンポイントだった。

しかし
温度差もそうだが
その温度の低下するスピードが遅かった。



これらのことから推察できること

肥毒層は上下に(?)移動する。!!
トラクターで鋤いた面に発生する。


ということは
肥毒は地表から18cmにあったものが無くなって
新たに地表から10cmのところに薄く出来たと考えられる。

それはトラクターで鋤いたときに拡散したしたものが
その面に沈殿するかのごとく溜まるのではないのか?

つまり
流れから考えると
一度出来ていた(残っていた)肥毒層を麦が吸い上げてくれて無くしてくれた。

その後ちらばった肥毒を含む残渣などが
鋤いた表面層に広がり
その後肥毒がその層(耕起した)の底辺の面に沈殿し肥毒の膜を形成し始めた。

という段階を経て
今回の状態になったのではないのかと推測した。



つまり

気をぬくといつでも肥毒はできてしまうのだぞ!



という戒めを教えてくれた気がしたのだった。


*********************************************そして***********************************************



これを見た高橋さんは


これは肥毒では無いんじゃないかな・・・って

たまたま鋤きこんだ草あたりが悪さしたんではないのかな?




え?

え?

肥毒とはこんな簡単なものではないから
散ってしまってるかもしれない。



この話によって
またまた悩んでしまう事になってしまった。

そうなんですか?

どうやら
高橋さんには思い当たる事があるような・・


しかし
答えは自分で見つけなければならない。




ということは肥毒と感じていたものは一体なんなのだ?
なにか違う現象も含み考えなければならいのか?

肥毒にだけ気を取られて
他にもなにかあるものに気がつかなかったのだろうか?


次々に色んな事でてくるみたいで
やらなきゃわからないことばかりだよ。

作をやってみて
虫がこなければ肥毒が抜けていたかもしれないし
そこで判断するのがいいだろう

という高橋さんの言葉でした。